さらっと感想。ネタバレですヨ!
元々ボクシングがそんなに好きではないのですが、映画となるとフィクションとして見れるから全く問題なかったです。正直、丹下役が香川さんだから主役食われてるんじゃないかと予想してたけども、全然そんなことなかった。いや最初はかっこいいだけのジョーなんで「んー?」と思って見てたのだけど、刑務所での試合のシーンからがらりとジョーが変ると言うか、ジョーの内面が見えてくると言うか。殴られて倒されても立ち上がり力石に向かって行くシーンは、ジョーも力石も凄すぎて笑ってしまいました。両隣は泣いてたけども(たぶんおたく)わたしは凄いシーンを見ると笑っちゃうんですねw
そして殴られるにつれてじゃに随一の美形のぴーさんの顔がすんごいことになって行くんですよ。でもこれが逆に良かった。かっこいいだけのジョーじゃなくてどん欲に食らいついている姿を視覚からも実感出来てとても良かったです。もちろんちょっといたずらっ子な表情や、ニヒルに笑っている超美形のジョーを大画面で見て惚れ惚れもしましたけどもw そういえばスーパースロー映像で殴られるジョーの顔がもう原型留めてなくてびっくりしたなぁ。メイキングでは力石のしか流れてなかったと思うんだけど、ぴーさんの方が衝撃的な映像でした。
結局メイキングをあれこれ見たあとに映画を見てしまったので、香川さんの本気のビンタシーンでちょっと笑ってしまったりとかしてスミマセンとか思いつつ見てたのだけど、最後の試合のとこはやっぱりちょっと泣けた。香川さんやっぱり凄いね。この人がいなかったらこの映画はここまで男臭く出来なかっただろうなーと思います。原作はおぼろげにしか覚えてないけども、力石がジョーと握手しようとしてそのまま倒れる名シーンはとても良い出来映えだったと思います。
残念なのは、力石が亡くなってしまいジョーが失踪するんだけど、1年後に戻って来た理由とか失踪中のジョーの心情とかが何もなかったことかなぁ。あとお嬢さん役がイマイチでした。力石とのバランスを考えるともうちょっと年上の女優の方が合ってたと思います。原作だと無口で無骨な力石がめっちゃオトコマエなのもなんだか面白かったです。いせやさんと言うとキャシャーンのイメージしかなかったけど(映画自体は見てないw)番宣とかで面白い兄ちゃんと分かって好感度もアップw
と言う訳で前回のぴーさん主演の映画よりも数倍面白かった。原作ファンには色々ツッコまれそうだけども、試合のシーンは自信を持って原作ファンにもお勧め出来きます!!