ぷりん鑑賞

ちょんまげ/ぷりん見て来ました。がっつりネタバレですのでご注意。


冒頭から現代にタイムスリップしてしまったお侍さんの苦難が面白おかしく描かれていたけども、個人的には侍の格好をしたりょーさんに笑ってしまってなかなかその違和感が取れず苦笑でした。でも話しが進むにつれて段々やすべえさんに見えて来てあとは普通に楽しいホームコメディ映画として楽しめましたよー!
現代人が無くしてしまった日本人の心、逆に古くさいと思われがちな家族関係の描き方も面白かったですけど、個人的にはやすべえさんが変に現代の風習に飲み込まれず江戸のお侍を最後まで貫いてた点が良かったかな。髪を切らなかったのは江戸に戻ることを諦めてなかったからでしょうし、刀は武士の命、常に大事にしていたのも一貫してて良かった。とは言え内向きのことをなんなくこなしてしまう器用さと柔軟さも持ち合わせててなんでこの人に仕事がないわけ?と疑問にも思いましたけどw。当時の江戸は侍飽和状態だから相当なコネがないと優秀な人材も役職に付けなかったんでしたっけー。
結局江戸に戻ることは諦めて3人で生きて行こうと決意したときに江戸に戻るだなんて絶妙のタイミングだったなー。あれ以上いたら悲壮感が強くなってしまうし、あのタイミングしかない。上手い!と思ってしまいました。オチも見えてたっちゃー見えてたけども(スミマセンw)、本当に楽しくちょっとホロリとさせてくれるハートウォーミングなコメディでした。
りょーさんの演技でわたしが一番良かったのはタクシーの中で「仕事がしたかった」って話してたシーン。ちょっとはにかんで、でも凄く嬉しそうに話す表情がとても良かった。個人的にりょーさんはあまり演技に興味がないと思ってたのだけど、流星あたりからいい演技が増えたなーって思います。ってめちゃ上からですみませんwww
で誰よりも上手かったのがともや役の福ちゃん!!!舞台挨拶でも「にしきどがー」なんて呼び捨てにして会場の笑いを独り占めしてた福ちゃんですけど、演技も素晴らしかった。いやー子役って怖いわー。何も知らないから逆に自然体なんですかね。ちょっとした表情の変化とか仕草とかほんと誰よりも上手かったwww
意外にいい感じでお笑い要素になってたキンコメの今野!出てるの知らなかったからびっくりしたけど、やっぱりお笑いの人は普段からコントで演技してるから上手いわー。しかも今野がプログラマってハマり役すぎる。井上順のカリスマパティシエは胡散臭すぎてそれが逆に面白かったです。
ところで江戸に戻ったやすべえ、旗本が菓子職人になるってあり得るの?破門になってたらありえるけど、家督を次いで菓子屋になったような流れになってたから、いやいやそれは当時ではありえないだろーとか思ってしまいましたw
それにしても初映画初主演でこの作品ってりょーさんいい仕事貰ったなー。誇らしく思う反面、羨ましくもあるますだオタなのでしたw

追記。書き忘れてた!エンドロールで未公開シーンとメイキングが流れるのですけど、初めてプリンを作って二人に食べさせたシーンが流れててこう言う見せ方も良いなーと思ったのでした。りょーさんが福ちゃんにメリーゴーランドしてたのもきゃわだった。あとモスがタイアップしてるのでモスの膝掛けが出て来たのに笑いました。